一般会社員がゼロから勉強し、2025年に簿記3級とFP3級を独学で合格しました。
独学で勉強していると、「この勉強法で大丈夫だろうか…?」と不安になったりしますよね。
実際に取得してみて、簿記3級・FP3級どちらが先オススメなどを解説していきます。
そもそもFP3級と簿記3級そんなに出題範囲被らない
私も受験する前は、FP3級と簿記3級内容も同じだろうし、どちらかで十分では…と思っていました。
FP3級と簿記3級どちらもお金の資格ですが、出題範囲がさほど被りません。
体感としては、出題範囲で内容が被っているのは5-10%程度。
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社会保険料や減価償却費の考え方は被りますが…
それぞれ求められるスキルが異なる。
簿記3級は腰を据えてぐっと力を入れて勉強するのがオススメですが、FP3級は片手間でちまちま覚えておくほうが身に付きます。
また、簿記3級は内容が確立されているためテキスト選びはそんなに悩みませんでしたが、FP3級は年度ごとに内容や正解が変わってしまうため、テキスト教材選びに悩みました!
出題内容から勉強の仕方まで、FP3級と簿記3級は異なるので注意が必要です。
FP3級、簿記3級の違いイメージ
FP3級 | 簿記3級 | |
---|---|---|
難易度 | 〇 合格率85% | △ 合格率40% |
勉強時間 | 〇 20-100時間 | △ 100時間前後 |
試験日・場所 | 〇 CBT方式 自由に選択可能 | 〇 CBT方式 自由に選択可能 |
試験の方式 | 選択問題がメイン (暗記系) | 計算問題がメイン (能力系) |
その他 | 試験PCに内蔵されてる電卓使用 | 電卓持込可能 |
※CBT方式は、Computer Based Testing(パソコンを使用した受験方式)で、会場に置いてあるパソコンで受験します。
人によってオススメが変わる
ゼロから簿記3級、FP3級を受けてみて、正直どちらが先でも大差はないと考えています。
どちらの試験もCBT方式(会場のPCを使用した受験)で通年受験でき、その場で合否が分かりますし、5-10%程度内容は被りますがそれによって理解しやすさが変わるわけではありません。
一方で、どちらを先に受けるか悩まれる方は下記を参考にしてみてください^^
先にFP3級がオススメな方
■褒められて伸びるタイプの方
FP3級は合格率も高く、基本的に合格します。
そのため、簿記で心くじけてしまう恐れがありそうな方は先にFP3級から受けるのがオススメ!
■暗記や文章の読み解きが得意な方
FP3級は暗算でできるレベルの計算問題も多く、基本的に暗記と文章の読み解き問題です。
■【2,3月限定】医療費控除、税金などで確定申告予定の方
めちゃくちゃ知識が活きます。
確定申告のタイミングにもよりますが、申告で税務署に行く前に取得しておくと理解が深まります。
■メンタル的に追い詰められていない方
FP3級の内容の範囲にある相続税や保険。
問題文で、「55歳で夫が死去した場合」や「子供が亡くなった場合の学資保険」など、私自身は自分のことではないはずなのに、文章を読んでいると想像が進んでしまい、なかなか辛かったです。
可能であれば、メンタルが落ち着いている時に試験勉強をするのがオススメです。
先に簿記3級がオススメな方
■計算問題が苦ではないタイプの方
簿記3級は、勘定科目を理解した後は基本的に計算問題。
事務的な地味な計算作業が続きます。コツコツと計算するのが苦ではないタイプは簿記3級を先に受けるのがオススメ。
■好きなものを後に残しておくタイプの方
好きなものは先に食べる派、後から食べる派どちらですか?
私は後に残しておく派です笑。
簿記3級はFP3級に比べて40%と合格率が高くはありません。受験者の半分以上が落ちている状態です。そのため、辛いことは先にやっておきたい派の方は簿記3級から受験するのがBetter。
■【2,3月限定】事業所得(とくに青色申告)としての確定申告する方
副業などで、事業所得があり確定申告をされる方は、簿記3級のベースがあると助かります。
青色申告はもちろん、白色での申告の場合にも、勉強の内容が活きました。
自身の例|ゼロから勉強してみての感想
私は、簿記3級から先に取得しました。
理由は、簿記3級の方が4000円程度とFP3級より受験料が安いこと笑
(最初FP3級は、簿記3級と内容が同じかなと思っていて受験しない予定でした。)
簿記3級取得後、FP3級のテキストを立ち読みした際に、求められているスキルが違うというのを体感したため、FP3級も受験することにしました。
ゼロから新たな勉強をするのは何事も大変ですが、簿記には簿記の、FPにはFPの勉強の辛さがあります。
簿記3級・FP3級両方取った方がいい?
一般会社員の私には、Betterであって、Mustではないと感じています。
リベ大では、簿記3級・FP3級双方取得を推奨しています。
しかし、FP3級だけでも目標を達成できる方は多いと思います。
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簿記3級を学ぶと会社側の面倒な計算方法などが理解でき、会社員って恵まれているんだなーと気付くことは出来ますが、正直活かされていません。
副業の事業所得面では、だいぶ簿記3級を知っていて知識が上がりました!
一方で、副業や事業所得を考えられている方は、簿記3級の考え方があった方が断然いい。そして、簿記3級は合格までに最低1か月程度の受験期間が必要です。
今後、副業・事業取得が一切予定がない方はわざわざ受ける必要はない気もしますが、興味がある方は即日取れるような資格では無いため、余裕のある時に勉強しておく方がオススメです。
まとめ
今回は、私自身も疑問に思っていた簿記3級とFP3級どちらを先に取った方がいいかについて紹介しました。
結論、どちらが先でもあまり変わらない。
内容が違うため、勉強の上でそれぞれの苦労があります。
ただ取っておいて損はありません。
私自身も勉強をしたことで、確定申告や家族の会話で知識が活きている状況です。
悩まれている方の参考になれば幸いです。共に頑張りましょー!
※執筆時点の内容です。詳細は公式HP等でご確認ください。
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